キトロロギストXの記録
激しく変化する昨今のもとで一生をカンキツ研究に捧げてきた老学者の独白を広く一般のカンキツ愛好家(キトロロマニア)に聞いていただきたくブログを開設しました。お閑な時にどうぞ目を通してください。
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ひめのつきにはベシクルがいくつありますか
tukibesi果実し面

 ひめのつきは、愛媛県がアメリカ育成のアンコール(キングマンダリン×ウイロウリーフマンダリン)に、日向夏を交配して育成した品種です。アンコールの消費が伸び悩みの中で、3月ごろにマーケットに伸びてきた品種です。愛媛県生まれの品種は、ひめのか、ひめあかり、媛小春などひめがついているので、生まれが分かりやすいものです。ひめのつきのベシクルについて、調べました。

tukibesi単ベシクル
tukibesi収量

1)ベシクル数
 135グラムの果実に、3187個のベシクルがありました。限界個数は3500個程度と思われました。果肉には、ベシクルの外回りの自由果汁が少なく、手を汚さずに、かすかに日向夏の香りがありました。ベシクルはしっかりしていて、20~30mg程度の大きさでした。種は少なく、無核の袋もありました。

tukibesiベシ重
tukibesi短柄率

2)袋の部位によるベシクルの違い
 袋には、55mg内外の長柄ベシクルと、15~20mg程度の丸形の短柄ベシクルがありました。袋の基部と頂部の部位間では、基・頂両端が大きく、中央部のベシクルが小さいものでした。短柄率はやや高く、25~30%程度ありました。また、どの袋部位でも同じような短柄率を示しました。

tukibesi糖度

3)袋の部位による糖度の違い
 糖度は、12%程度で高く、また、袋の部位間で違いが少ないものでした。さらに、長柄ベシクルと短柄ベシクルの差が小さいものでした。みかんのような部位間の濃度勾配は、認められませんでした。

 現在、ひめのつきは愛媛県限定の品種で、200トンほどに生産量を伸ばしてきました。しかし、3月ごろは不知火デコポンなどの大物が、マーケットを席巻していますので、消費量は限定されることでしょう。他のカンキツと違い、日向夏と同じような黄色に映える果皮は、初夏には捨てがたい見栄えがします。今後どの程度のマーケット寿命をしめすか、見守りたい品種です。

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