キトロロギストXの記録
激しく変化する昨今のもとで一生をカンキツ研究に捧げてきた老学者の独白を広く一般のカンキツ愛好家(キトロロマニア)に聞いていただきたくブログを開設しました。お閑な時にどうぞ目を通してください。
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平成のカンキツ輸入貿易の相手国
boekiaite港湾

 平成になって、日本のカンキツマーケットでは、国産カンキツの健闘がはっきりしてきました。このところの訪日観光客が、デパ地下の売り場で、高値の国産カンキツを盛んに購入しています。輸入カンキツと食べ比べて、違いを納得して帰国されることでしょう。それにしても、昭和のカンキツ自由化決定のころは、価格競争で日本からみかんが消えうせるとの風評があり気をもんできたのですが、これも関係者の努力で杞憂に終わったようです。しかし、貿易によって、日本のマーケットから多くの在来品種は消えました。貿易の相手国はどこだったのかまとめてみました。

boekiaite貿易収支

1.日本の貿易収支
 日本は貿易によって経済発展してきました。一般の貿易収支の推移をみますと、昭和の終わりまでは、大きな貿易黒字となり債権国として発展し、主な相手国のアメリカとの間で深刻な貿易摩擦を生みました。平成10年頃のデトロイトの自動車産業をみたとき、さびれた町に驚いた経験があります。しかし、平成20年ごろからは、日本の貿易収支は整ってきています。

boekiaite貿易割合

 財務省貿易統計によりますと、最近の最大の輸入相手国が、アメリカから中国に移ってきたようです。2016年(平成28年)は、輸入総額(約66兆円)の26%を中国に、11%をアメリカに支払いました。日本の貿易の主なプレーヤーは商社の皆さんです。貿易の相手国は216カ国に達しています。生鮮食品の中では、カンキツは輸送に耐えるほうですので、アメリカのカンキツ産地から直接貿易となっていますが、商社輸出の帰り船で、その他の海外のカンキツ産地から珍しい品種が運ばれることも多いようです。

boekiaite輸入推移

2.日本のカンキツ輸入国
 日本のカンキツ貿易は、もっぱら輸入が主流です。最大のカンキツ輸入量は、1997年(平成9年)に56.8万トンに達しました。しかし、これを境に、2001年(平成13年)に49万トン、2006年に37.8万トン、2011年に34.8万トン、2016年に25.4万トンと輸入量が減少してきました。これには、日本のカンキツ自由化の門戸を開いたアメリカの生産不振が関わっていて、2001年にはアメリカ産のシェアーが88%だったものが、去年(2016年)は60%に落ちてきました。

 去年の日本のカンキツ輸入の相手国は、アメリカ(15.3万トン)に次いで、オーストラリア(3.7万トン)、南アフリカ(3.5万トン)、チリ(1.7万トン)となり、これらが4大相手国となっていました。全体では15カ国から輸入しましたが、その他の国は5千トン以下で今のところ少量でした。北米のメキシコ;地中海沿岸のイスラエル、トルコ,モロッコ、スペイン;南アフリカのスワジランド;オセアニアのニュージランド;アジアの台湾、ベトナム、中国、タイが少量輸出国でした。いづれの国も、高値市場の日本のマーケットのシェア拡大に努力しています。 
 
 輸入相手国のカンキツの生産は、数えるほどの大農園主により行われている国と、多数の農民による国があり、流通の戦略が異なっています。消費者は、いずれの国からであっても、これまで同様に、価格もさることながら、安心、安全のフルーツマーケットの醸成に努めましょう。

関連記事:10/05/18:平成のカンキツ輸入の動向は
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